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2015.03.12

原発をゼロにできるのか

今日も晴天で、日中は気温も上がったようなのだが、風が結構強くて、ポカポカ陽気という感じではなかった。

さて、下の資料は東京新聞3月12日朝刊3面の記事の抜粋である。
元総理の小泉さんは、福島第一原発の事故以来、原発をゼロにするよう呼びかけている。この問題については、小泉さんのみならず、同様に思っている人は少なくないのだろうと思う。

小生としては、「原発はやらない方がよかった」というのが率直な考えであるが、既に大量に貯め続けてしまった使用済み核燃料を無視することはできない。いま小生が感じている幾つかの重要な問題点を指摘しておこう。

 1.原発をゼロにしても安全にはならない。
 2.核ごみの再処理、最終処分には更なる技術開発が必要である。
 3.生産のないところに有能な技術者は集まらない、育たない。

1.原発をゼロにしても安全にはならない
 先の福島第一原発の事故の際も、燃料プールが極めて危険な事態に至ったことを忘れてはならない。危険なのは運転中の原子炉だけではない。核ごみが残っている限り、安全ではないのである。
 そしてもう一つ、隣国の韓国や中国にも原発があるのであり、もし隣国で原発事故が起こったらどうなるのか。不幸なことに我が国はこれらの国の東に位置しており、偏西風の影響が避けられない。事故当事国よりも大きな被害を受けるかも知れない。日本だけが原発をゼロにしても安全にはならないのではなかろうか。

2.更なる技術開発が必要
 いま日本では、青森県六ケ所村に再処理工場を建設し、核燃料サイクルを進めようとしていて、これの頂点に高速増殖炉もんじゅが位置していることになるのだろうが、どちらも、これまでに数々の事故を起こしており、中々先が見えないのが実情のようだ。完成するまでには、まだまだ研究が必要であるようだ。
 もし原発をゼロにして、核ごみをこれ以上増やさないとしても、今まで貯め続けてきた核ごみをどのように処分するのか、そして、プルサーマル計画をやめるのか、もんじゅも廃炉にするのか、重大な決断が迫られることになるだろう。何れにしても、更なる技術開発なしに進めることはできないように思われる。

3.生産のないところに有能な技術者は集まらない、育たない
 もし原発ゼロが実現したなら、原発に関する技術者たちのニーズは大きく減るだろうし、多くの有能な人たちが海外に流出するかも知れない。そして、原発エネルギーの生産が無くなれば、将来の財産となるべき若者たちも集まらなくなることは目に見えている。
 一方核ごみの最終処分には、解決の糸口が見えてくるまでに、おそらく数十年とか、100年以上という極めて長い年月が必要になるのではなかろうかと思う。その間、有能な技術者たちが育たなかったなら、どういうことになるのか。本当に絶対安全な処分方法を見出すことができるのか、大いに心配である。

 さて、原発ゼロを叫んでいる小泉さんが上のような問題をどう考えているのか、小生には分かりかねる。要するに、「原発ゼロという大方針を打ち出し、その中で生じる様々な困難な問題を克服しながら進めろ」と言っているように理解している。
 一方、現総理の安倍さんは、原発稼働に積極的な上に、海外輸出まで進めようとしているように見受けられる。何やら危険な匂いがする。大丈夫なのかな。


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